退職交渉体験談

退職交渉・相談|体験談3|辞めさせてくれない|内容証明郵便

退職することは決めた、あるいは、転職先が決まったけど、会社・上司に話すのは嫌だなぁ・・

こんな方に向けて、こんな人の疑問を解決します。

  • 会社・上司に退職相談する際、何て言ったらいいか分からない
  • 退職の何日前に上司に相談しているのか知りたい
  • 会社・上司への交渉期間ってどれぐらいなのか知りたい
  • 交渉が難航した場合、どうやって辞めればいいか分からない

この記事では、会社・上司へ退職の相談・報告をした実体験について、退職者本人への寄稿や聞き取りにより作成していますので、会社・上司への退職交渉などに役立ててもらえると思います。

退職者のご紹介

本記事(中小企業退職の記事)の情報提供者は

  • 牧野さん(仮称)
  • 高校卒業後、就職するも退職。転職先は中小企業に就職
  • 入社1年で退職
  • 技術職

退職理由

僕(牧野さん)が退職しようと思った理由は・・

  • 慢性的な人手不足で、常に忙しい
  • 給料が安い
  • この会社に将来がないと思った

僕は入社して、早々、会社のことが分からないにも関わらず、上司や先輩から「これやっといて」と言われるものの、仕事の説明がほとんどなく、お願いされた、資料の印刷やデータ整理を何とかやってみるが、上司や先輩から、常にダメ出し。しかも、業務量は多く、昼休憩も、パンを食べながら仕事、そして、遅くまで残業。毎日、クタクタ・・・「まぁ、こんなもんか」と思いながら、1ヶ月が過ぎた。

そんなある時、先輩から「オレ、やめようと思ってる。この会社、将来潰れそうだし、給料も全然上がらないから・・」その言葉を聞いた時、「この会社、やっぱりヤバいかも」と思うようになり、そんな目線でみると、社員を育てようとしない、残業手当はつかないし、仕事量が多すぎ・・

そして次第に、仕事のやる気がなくなってきて、入社半年で仕事を辞めようと思いました。

(その先輩は1ヶ月後、辞めました)

退職交渉の概要

僕の退職交渉の概要は、

  • 退職交渉は、上司に実施
  • 退職交渉期間は5ヶ月程度
  • 最初の上司への交渉は対面
  • 退職交渉は、7回
  • 退職理由は、本音とは別に、当たり障りないことを言った
  • 交渉が難航し、内容証明郵便で、退職届を会社に提出

・退職交渉は上司に実施

・退職交渉を始めてから、5ヶ月で退職

・最初の上司への交渉は対面

・退職交渉は、7回

・退職理由は、本音とは別に、当たり障りないことを言った

・交渉が難航し、内容証明郵便で、退職届を会社に提出

退職交渉の経緯

ここでは、会社との退職交渉・相談の経緯を書きます。

1回目交渉|上司との交渉:入社7ヶ月目

入社して6ヶ月目に辞めることを決心。

そこから何て言ってやめようと3週間ぐらい考え、「よし!明日、言おう」と決めるも、中々言えず・・

「今日も言えなかった・・」と悲しい日々・・

そして、2週間経って、今日こそはと決めて、朝、上司に「お話したいことがあるのですが?」と言ったら、

上司は「こんな朝から何だー、忙しいから今言って」と、

そして、僕は、「退職したいです」と答えた。

(本当は「別室で話したいんですが・・」と言おうと思ってたのに、「今言って」と言われると思ってなかったので、どうしたらいいか分からず、つい言っちゃった・・)

そしたら、上司は顔色を変えずに「あっそう。その話は後でな。今、忙しいから」と言われ、

僕は席に戻りました。

もちろん周りの先輩にも聞かれていたし、今思い返すと最悪の状況でした・・(これを読んでいる方は気をつけてください)

結局、その日は、上司からは声をかけられず、仕事もほとんど手につかず、終わりました。

2回目交渉|上司との交渉:1回目交渉から1週間後

1回目交渉から1週間経っても、上司から「退職の話はどうなった?」とか何も聞かれず、僕も上司が「後でな」と言った以上、僕から言うこともできませんでした。

ただ、時間が経つにつれ、「上司は忘れているのか、聞き間違いではないか」と思うようになり、僕から再アタックすることにしました。

今度は、誰にも聞かれないように、上司がトイレに行くのを見計らい、トイレから出てきた瞬間に、僕が「この前、相談したかった、退職の件ですけど、僕はこの会社に向いていないと思うので、2ヶ月後に辞めたいと思っています」と言った。

上司は、「おう。その話か、忘れた・・今から、取引先のところに行くから、また今度な」と言われ、この日は交渉終了。

この日の夜、僕は、「ひょっとしたら、少し前に、先輩も辞めたし、上司は僕を辞めさせないようにしているのでは?」と思い始めました。

3回目交渉|上司との交渉:1回目交渉から2週間後

2回目交渉から3日経っても、上司から何も言われなかったので、次は、上司が出張や予定もなさそうで、誰もいない場所・時間帯に捕まえられるように、上司の隙を見計らっていたら、上司が打合せコーナーに1人でいるのを発見。すかさず、その席にお邪魔し、

僕は「突然、申し訳ありません。退職の件ですが、急遽、親が働いている会社の手伝いをすることになったので、2ヶ月後には辞めさせていただきたいです。お願いします。」と言った。

(「親が働いている会社の手伝い」というのは、実は3日間手伝うだけなのですが、それぐらい大袈裟に言わないと話を聞いてもらえないと思ったし、辞めさせてくれないと思ったからです。)

さすがに、上司も3回目の退職の話だし、対面で座りながら話していることもあって、立ち去られずに「退職したいのは分かったが、今は人手不足だから、困るんだよなぁ。少し、上司に相談してみるよ。」と言い、席を立った。

4回目交渉|上司との交渉:1回目交渉から4週間後

3回目交渉から2週間経ったが、上司から反応がなく、「本当に相談しているのかな・・」と心配になってきたので、また、上司の隙を見計らいながら、チャンスが訪れたので、

上司に「お時間、申し訳ございません、上司への退職の相談結果、どうなりそうですか」と聞いてみたところ、上司から「見てのとおり、人手不足だから、上司からも何とかならないのか。と言われて困っていたんだが、もう一度考え直すことはできないのか。まだ、働きはじめて1年も経ってないんだし、働いているとうちの良さもわかると思うんだが・・」と言われた。

僕は、「人手不足のことは僕も理解しているつもりですが、親からも早く辞めてほしいと言われているので・・」と言ったところ、上司は「もう一度、上司に相談してみるよ」と言って、この日も終了。

5回目交渉|上司との交渉:1回目交渉から2ヶ月目

4回目交渉から2週間が経ち、またも上司から反応がなく、いい加減に腹が立ってきて、今日こそは絶対に辞めてやるという気持ちで、上司に話しかけた。

「退職の件ですが、上司に話してどうですか。退職の話をしてから、1ヶ月も経っていますが、いつになったら辞めれるのでしょうか」と聞いた。

上司からは「実は、この前の相談を受けて、今、求人募集を出したところなんだ。代わりの人が見つかるまでは、申し訳ないが、待ってくれないか」と言われたので、

僕は、「親の会社の手伝いをしないといけないので、遅くとも来月末には退職させてほしいです」と言ったところ、

上司は、「そうは言っても、この職場の状況を見たら、1人辞められるとどうなるか想像つくだろ。頼むから、代わりがくるまでは、居てくれ。」

僕もそこまで言われると、確かに、僕が辞めると大変なことになるのが想像できたので、言い返せなかった。

6回目交渉|上司との交渉:1回目交渉から4ヶ月目

5回目交渉から2ヶ月と少しが経過、相変わらず人が増える気配もない・・いつになったら辞めれるのかと思い、再度交渉。

僕が上司に「退職の件ですけど、僕の後任の募集に、応募とかありましたか」と聞いたところ、

上司は「全然、応募がないようで、困っているんだ。今、忙しいから、あとでな。」と、軽く回答された。

家に帰った後、会社のことを思って、2ヶ月も退職を我慢して、働き続けたのに、あの上司の軽い発言・・・更に、「あとでな」と言って、また、何も言ってこない先延ばし作戦に腹が立ったので、意地でも辞めてやると思い、いろいろインターネットを検索した。

7回目交渉|1回目交渉から5ヶ月目|内容証明郵便

6回目交渉の翌日の朝、会社に電話で、「身体の体調が悪いので、しばらく休みます」と伝えて、休むことにした。

休みの間、どうしたら、すぐに退職できるかいろいろ調べ、退職代行サービスを使うという手もあったが、ここで人の力を借りたら、この会社に負けを認めるようなものと変なプライドで、その手は使わず、退職届を内容証明で郵送した。

(内容証明により、退職届を郵送した証明が残るため、会社も退職届の受け取りを拒否できなくなります。)

内容証明とは、

一般書留郵便物の内容文書について証明するサービスです。いつ、いかなる内容の文書を誰から誰あてに差し出されたかということを、差出人が作成した謄本によって当社が証明する制度です。

*当社が証明するものは内容文書の存在であり、文書の内容が真実であるかどうかを証明するものではありません。

*当社が証明するものは内容文書の存在であり、文書の内容が真実であるかどうかを証明するものではありません。

*内容文書とは、受取人へ送達する文書をいいます。謄本とは、内容文書を謄写した書面をいい、差出人および差出郵便局において保管するものです。また、電子内容証明サービス(e内容証明)では、インターネットで24時間受付を行っています。

引用元:郵便局

そして、休みを取り始めてから一週間後、会社に行った。すると、上司から、「2週間後、退職するんですね。持っている仕事の引継ぎだけはしっかりしてから、辞めてくださいね。」と、あっさり言われた。

内容証明の効果は抜群でした。何でこの手を、もっと早く使わなかったのかと思いました。

その後、無事に辞めることができました。

退職願・退職届の違いについて、興味がある方は、次の記事を参考にしてください。

退職願・退職届・辞表の違い、いつまで、書き方|例文あり

まとめ

今回の体験談では、上司との交渉が難航したため、内容証明を利用して、無事に退職することができました。

交渉が難航するなど、会社が中々退職させてくれないときには、有効的ですので、皆さんもぜひ参考にしてみてください。

その他、体験談はこちらの記事にあります。

体験談