退職することは決めた、あるいは、転職先が決まったけど、会社・上司に話すのは嫌だなぁ・・
会社を退職する前に、必ず通る難関ですよね・・
この記事では、会社・上司へ退職の交渉・相談をした実体験について、退職者本人への寄稿や聞き取りにより作成しており、こんな人の疑問解決の手助けを行います。
退職者のご紹介
本記事の情報提供者は、
- 山下大輔さん(仮称)
- 大学を卒業し、大手企業に就職
- 入社6年目
- 技術職
退職理由
僕(山下さん)が退職しようと思った理由は
- 同期が本社に異動するなど自分との差を感じるようになった
- 仕事が忙しいが、上司は何も対策をせず、不甲斐ない
- 大学で勉強してきたことが活かされない
- やりたいことができた
僕が入社5年目になると、会社の制度が分かってきて、僕の会社では、大学卒は、出世する人と、そうでない人に分かれてきます。僕は、ずっと第一線の事業場に勤務だったのに対して、同期は本社勤務、あるいは昇級するなど、僕は薄々出世できない人だと感じていました。
一方で、その頃から、ビジネス系のYouTubeを視聴して、僕もいろいろ挑戦してみたい気持ちが出てきたのに対して、勤務先では、部下が忙しいのに何もしない上司、大学の知識はほとんど必要なく、何のために僕がここで働いているのか迷いはじめ、日に日に、転職したいという気持ちが強くなってきました。
そして、転職先をネットで探し始め、いろいろ企業を見ているうちに、大学で勉強したことが活かせる仕事がしたいと思いはじめ、面接を受けると、思いの他、簡単に内定をもらうことができました。
退職交渉・相談の概要
僕の退職交渉の概要は
- 退職交渉の最初は、上司に実施
- 退職交渉は、退職日の3ヶ月前にスタート
- 最初の上司への交渉は夕方16時頃に突然声かけし、相談(リモートではなく対面)
- 退職交渉期間は、1週間ぐらいで会社の了承を得た
- 退職理由は正直に言った
- 退職届は、会社の了承を得た翌週に提出
- 有給休暇は全てとることができた
退職したい旨を話すにあたっては、できる限り円満退職したいと思っていたので、ネットでいろいろ調べ、会社に迷惑をかけない、退職したい日の3ヶ月前に、上司に相談しようと思いました(有給休暇も取りたいと思っていたので・・)。
上司との関係性は、まずまずだったこともあり、退職理由は正直に話そうと思っていました。また、コロナ禍の影響により、zoomを使ったリモートで上司に相談する方法もありましたが、できる限り上司の気分を害したくなかった(交渉期間を伸ばしたくなかった)ので、対面で話そうと思いました。加えて、上司は午前中は機嫌が良くないときもあるので、その日の様子を見て、話が長くならないように、夕方の時間を選びました。
退職交渉・相談の経緯
ここでは、会社との退職交渉・相談の経緯を書きます。
1回目交渉|上司との交渉:退職日3ヶ月前ぐらい
僕は、お世話になった会社なので、できる限り円満に退職したいと思っていました。一方で、有給休暇はしっかり取って、次の仕事のための勉強をしたいと思っていたので、会社・上司の機嫌をできる限り損ねないように、注意を払いながら交渉を行いました。
交渉前に抑えたポイントは
- 上司に話す前に、言いたいことをノートにまとめた
- 退職届の提出タイミング・有給休暇の取得可否などネットで退職関連の勉強
- 会社に有給休暇の取得、僕が抜けた後の職場に迷惑をかけないように余裕をみて交渉日を決定
退職関連の疑問は、次の記事で詳しく書いていますので、気になる方はご確認ください。
会社を辞めるときのポイント・手続きをわかりやすく解説!退職の流れ
退職時の言い方、伝え方、切り出し方|誰にいつ頃どこで伝えるか
退職時、有給休暇は消化できるの?拒否されない?買取りはできる?
1回目の交渉当日、僕は、会社に出社し、朝からソワソワしながら、上司の機嫌を様子見。昼過ぎに、今日なら機嫌がいいので、話す絶好のチャンスと思い、16時ごろ、上司に、「お時間、よろしいでしょうか。仕事のことで悩んでいるので、1時間ぐらい話しがしたいのですが」と言ったところ、上司は、深刻な悩みと察したのか「わかった。会議室に行って話そうか」と言ってくれました。
16時過ぎに会議室に入り、僕は上司へ想いをぶつけました。
「僕は、1年前ぐらいから、仕事にやりがいが感じられないようになり、表向きは一生懸命仕事をやっていたんですが、内心はとてもつらく、何度も仕事を休もうと思いましたが、がんばって出社していました・・そんな僕を、ビジネス系のYouTubeが励ましてくれて、がんばる力をくれました。そんな日々を続けていると、いつしか、もっとやりがいのある仕事がやりたい、具体的には、自分が大学で学んできた知識をもっと活かせる仕事がしたいと思いはじめ、半年前ぐらいから転職サイトを見はじめました。すると、すぐに魅力的な仕事が見つかり、就職試験を受けるか会社に言おうか迷いましたが、おそらく落ちるだろうと思って、ダメもとで思い切って就職試験を受けたら、何と合格してしまったんです。」
上司は突然のことに驚いた様子で、しばらく沈黙が続いた後に、
「突然のことで驚いて、頭の中が混乱しているけど、いくつか質問してもいいか」と聞かれ、主に次のことを聞かれました。
- 退職について、ご両親と話あったか、納得されているか
- 今の会社を続ける気はないのか
- 今の会社と転職先で、待遇が変わるがよいのか
- 今の仕事は何がよくなかったのか
そして、1時間ぐらい話し合い、その日は終了しました。
2回目交渉|上司の上司と交渉
1回目交渉の翌日の夕方、上司の上司(課長)から、話がしたいと言われ、課長と僕で、会議室にて話をしました。
まずは、1回目交渉で話した内容と同じ内容を質問されたので、回答しました。
僕は、転職先も決まっていたことから、退職意思が固いことは課長は理解してくれました。ただ、転職先企業が、今の会社より、将来が不安定ではないか、給料が低いのではないかということから、1週間ぐらい冷静に考えてみるように言われました。
僕としては、1週間考えても退職する意思は変わらないと思いましたが、ここで抵抗していても平行線と思ったので、「もう一度考えてみます」と引き下がることにしました。
2回目の交渉も1時間程度で終了しました。
3回目交渉|上司の上司と交渉
2回目交渉から1週間が経ったので、上司の上司(課長)に声かけし、「お時間がよろしければ、先週、ご相談させていただいた件について、話したいので、お時間よければお声かけください。私はいつでも大丈夫です」と言ったところ、上司の上司(課長)は「今から話そうか」と言ってくれたので、会議室に移りました。
第一声は僕から、「先週、課長から退職について、給料面や処遇面で一度考え直すように言われ、考えてみました。考える中で、この会社は素晴らしいなといろいろ思うところもありましたが、私の中で、大学の勉強が活かせる、そんな仕事をしてみたいという気持ちが改めて強いこともわかりました。ですので、退職したいという気持ちは変わらないです」と言いました。
上司の上司(課長)からは、「もう一度考えた結果が退職するのであれば、今後の活躍を応援するよ」との言葉をいただきました。
その後、上司の上司(課長)が、僕の上司を会議室に呼び、3人で退職までのことを話しあいました。
- 僕の業務の引継書作成と、被引継者に確実な引き継ぎを行うこと
- 有給休暇はすべて消化しても可(その場合、退職希望日から有給休暇の日数を引いた日が最終出社日)
- 退職届の様式を電子で送付するため、早めに提出すること
この日も1時間程度話し合い、終了しました。以降は、上司と業務のことで話し合いましたが、退職についてう話し合う機会はなく、無事に有給休暇をすべて取得して、退職することができました。
まとめ
今回の体験談では、上司に退職交渉・相談をする前に、言い方などしっかり準備していたこと、上司等への配慮が十分であったことから、大きな揉め事もなく、有給休暇も取得して無事に退職ができています。
皆さんもぜひ参考にしてみてください。
退職関連の疑問は、次の記事で詳しく書いていますので、気になる方はご確認ください。
会社を辞めるときのポイント・手続きをわかりやすく解説!退職の流れ
退職時の言い方、伝え方、切り出し方|誰にいつ頃どこで伝えるか
退職時、有給休暇は消化できるの?拒否されない?買取りはできる?